8/23 「ふらつきながら帰路」

時間が経って
この写真を見たとき
感性は鈍っているのだろうか
この空が
一瞬で傷ついてしまう繊細さも
あっけらかんとした明るさも
説明できない涙が流れる不安定さも
だいじなものはぜんぶ含んだ
青春のことだともう一度気づくだろうか

でも
たとえつまらない大人に
なりくさっていても
「17歳の俺がいた。」
最低限そうやって言えるように
必死に写真を撮った

17歳の夏の終わり

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