木曜日

4/28 「鞭」

梶井基次郎の小説、檸檬の冒頭はこうだえたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧おさえつけていた。焦躁と言おうか、嫌悪と言おうか――酒を飲んだあとに宿酔があるように、酒を毎日飲んでいると宿酔に相当した時期がやって来る。それが来たのだ。これはちょ…

4/21 「ミッツ」

寝る前から歩いて学校に行くことを決めていた約30分で駅まで着く道のり今シーズン初めて纏う服とこの間買ったバッグの初おろししかし!思ったよりも暑い全て放り出したくなった道のり昼休みに代議員による承認があったこれが最後かと思ったのは後付けひとく…

4/14 「落針」

時間がないじゃないか!授業を大切にするようになって勉強に向かうようになってこのあいだまでどれだけの時間を捨ててきたのだろうと笑ってしまう無駄だったとは考えないそのときは魅力がなかったんだからそこで無理してたらきっと感度が下がっていた やりた…

4/7 「どうしても」

朝、彼女の一言がなければ今日は遠い目で見て大切だと言えるだけの1ピースになっていただろう僕は、僕たちは今日愛を貪ったスタートから涙だったあらゆる感触特に舌に残ったそれが23時の今でも離れない満たされた時間があるだけで時間が経つのがこんなにも短…

3/31 「野中」

今日で今年度の卒業する子は最後だった 施設ができたときからいるいわゆる初期メンバーの女の子これからが大変なんだ。ほんとにがんばれ。心から4連勤が終わった4月からはもう入らないしいよいよもう入ることもないだろうから今日が全部の最後だったのかと失…

3/24 「セーブ」

2年生とする 最後の日球技大会と同じだけの早起き練習と練習の合間に彼女と学校に行けるかなと思って走った まず1つ目うまくいかなかった大掃除 ここで携帯を他教室に忘れるしかし気づかず終業式へ列に並んでるときに写真を撮りたくて携帯を探すも見つからず…

3/17 「道路」

何度か経験している卒業式壇上に立つ緊張した面持ちの彼らは皆こう言う「………春の訪れが………」その度に僕は小さな声でこう言いたくなる「感じられません」と今日は暖かい日だった痛いような寒さの冬を過ごしてきた身体にはぬるいだるい空気がいささか気持ち悪…

3/10 「ステップ」

先日、母親の誕生日と自分の出演するライブが被ったそれ故、「おめでとう」と一言言っただけで誕生日を終えたことを彼女に怒られたそうして3時間で授業が終わる今日にお祝いをしようということに母の好きな雑貨屋でチーズナイフとクロスを購入家に帰って少々…

3/3 「半平」

8時にベッドから出てシャワーを浴びて9時過ぎに彼女が家に来たつまり公立高校の受験でおやすみパズルをしましたね ネズミを走らせましたねDVDを借りに行きましたねポップコーンを買いましたね昼ごはんを食べましたね映画を見ましたね当たり前のことが当たり…

2/25 「シャツ」

教室の黒板の左端「今日の猫」というコーナーができたちなみに今日の今日の猫は「社会の犠牲になった猫」だった暗いわ!と声に出そうと思ったが明るくないところに向き合わないといずれは立っていられなくなることに気づいて、やめた「考える」ことについて…